コンタックス>EOSアダプタによる露出の差


露出補正-1(=-3/3)なのにオーバー。

昼間に写真を撮っていて、上記のような写真(露出オーバー)になってしまいました。

確かにキャノンボディにマニュアルレンズを装着すると、絞りによる露出の斜行
(絞るほどオーバー気味になる)があるのは知っていましたし、今まででもそれに
対しては若干露出補正をすることで対処してきました。
しかし、それはあくまで-1/3若しくは-2/3程度です。

しかし、この日は適正にするために、最終的に-5/3まで補正する必要がありました。

「あれ?」と思い、いろいろ調べてみた結果、以下のような状況が把握できました。
どうやらマウントアダプターを交換することによって露出が変化しているようです。


マウントアダプター写真(右・非電子タイプ 左・電子タイプ)
※同一メーカーのものと思われます。




実験環境(アダプタ以外すべて同一)
 ボディ:EOS20D
 レンズ:CONTAX Distagon 28mm F2.8
 絞り値:F2.8(開放)
 ISO値:200
 絞り優先AE(ダイヤル位置AV)

 室内・三脚使用・夜間

  電子アダプタ 非電子アダプタ
露出補正+-0
  シャッタースピード1/10 シャッタースピード1/20
露出補正-1/3
  シャッタースピード1/13 シャッタースピード1/25
露出補正-2/3
  シャッタースピード1/15 シャッタースピード1/30
露出補正-1
  シャッタースピード1/20 シャッタースピード1/40
露出補正-4/3
  シャッタースピード1/25 シャッタースピード1/50
露出補正-5/3
  シャッタースピード1/30 シャッタースピード1/60
露出補正-2
  シャッタースピード1/40 シャッタースピード1/80

よく見ると、シャッタースピードが電子マウントタイプはきれいに非電子タイプ
のものと比べ、倍になっています。

考察するに、電子マウントアダプターはフォーカスエイドを実現するために
擬似的なF値をボディに伝達しているようなのですが(EXIF情報を見ると電子タイプは
F値が2.0と出るのに対し、非電子タイプは”−”となる)、そこらへんの機能が
うまく動いていないのではないかと思われます。


※参考:Planar50mmF1.4の場合
ほぼ同じ結果となりました。
  電子アダプタ 非電子アダプタ
露出補正+-0
  シャッタースピード1/40 シャッタースピード1/80
露出補正-1
  シャッタースピード1/80 シャッタースピード1/160
露出補正-2
  シャッタースピード1/160 シャッタースピード1/320